人から人へ伝える料理は、心までおいしくなる
郷土料理「佐渡番茶の茶粥」をT&Tクッキングスタジオ フレッシュ田中稔子先生から教えていただきました。ぐつぐつと湯気が噴き出して、それとともに立ちこめる香り…、あまりにおいしそうで、現場にいたお茶フェススタッフもそわそわ。取材が終わっていただいたら「おいしい〜、ほわ〜」しか出てきません。作り置きによって無限?と思えるほど風味が広がり「日本人でよかった」と感涙。
料理をしながら学ぶ時間には、何ともいえないあたたかさがありました。「いまだ!」というタイミングや「ほどほど」という微妙な感覚も、人から人へ伝えるからわかること。教えてもらう側も「これでいいんだ」をおぼえたら一生の宝物になると感じました。
【佐渡番茶の茶粥(作りやすい分量)】
- 粳米 1/2カップ(研いで水を切る)
- 水 500ml
- 佐渡番茶 3g(お茶パックに入れる)
- 米は研いで分量の水に浸して30分~一晩おく。
- 1. を強火で加熱し、沸騰したら茶葉を入れ弱火で約200~40分炊く(※1)。
- 好みに炊き上がったら※2お茶パックを取り出し、10分蒸らす。
(※1)土鍋で炊く場合は、弱火で5分程加熱した後 少し火を強める。
圧力鍋の場合は
- 圧力鍋に米と水、佐渡番茶を入れて加熱する。
- 圧がかかったら火を弱め3分加熱する。
- 火を止め、10分自然放置。圧が抜けたら軽く混ぜる。
○サラサラがお好みなら20分程で、ポッテリがお好みなら40分程炊いて火を止める。
○塩味のものを常備して併せていただくと、米の甘みが引き立ちます。
例えば、蕗味噌、味噌漬け、切り和え、梅干し、ゆかり、紫蘇の実醤油漬け、もろみ、糠鰯、小魚の佃煮、塩昆布、季節の漬物(茄子漬、白菜漬け、たくわん、たい菜漬けetc.)など
○今回の動画で茶粥に添えた作り置き
梅干し(藤五郎)、ゆかり(上記梅漬けの紫蘇を乾燥)、緑茶の茶殻ふりかけ、ダシがら(いりこ・昆布・鰹節)ふりかけ、塩昆布(ダシをとったあとの昆布をコトコト煮ました)、山椒の醤油漬け、切り和え、味噌漬け(茄子・胡瓜・人参)
◆取材協力・監修/T&Tクッキングスタジオ フレッシュ代表 田中稔子さん
プロフィール : 新潟県出身、日本大学農獣医学部卒業(食品工学専攻)。テレビ、ラジオ番組で手軽な料理を数多く紹介するほか、レシピ開発、講演、五感で学ぶ子ども料理教室「キッズキッチン」シニアインストラクターとして活動中。中医薬膳営養師、キッズキッチンシニアインストラクター、新潟県調理師会会員、東日本料理学校協会(会長:服部幸應氏)認定講師、食生活アドバイザー、ジュニア野菜ソムリエ。BSNラジオ『近藤丈晴の独占!ごきげんアワー』にて料理コーナーを担当中。
◆取材場所/T&Tクッキングスタジオ フレッシュ http://tt-cooking.net
◆企画・編集/新潟お茶フェス実行委員会
動画・スチール撮影/朝妻一洋・小池エリ(クリエイティブ コム)