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12月の和菓子
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「風花」(かざはな)
《春は花 夏ホトトギス 秋は月 冬雪さえて涼しかりけり》
道元禅師は日本の情緒は雪月花にありと詠っています。
さてその雪月花の雪について調べてみますと たくさんの異名があることに気付きます。
細雪(ささめゆき)
粉雪(こなゆき)
粒雪(ざらめゆき)
六花(りっか) などがそうですが、
そのうちのひとつに「風花」(かざはな)があります。
晴天であるにもかかわらず 遠くの山で降っている雪が風に運ばれて舞うさまが まるで花が散っているかのように見えることを 風花が舞うと言うのです。
この日本語の美しい響きに 和菓子屋さんで良かった~と思うのです。
和菓子•文/美豆伎庵 金巻屋
HPはコチラ kanemakiya-mizukian.com
撮影/朝妻一洋・小池エリ(クリエイティブ コム)