「お茶って、いいな」から始めたい。

お茶フェス2020イベント設営
写真/お茶フェス2020年11月のイベント設営風景

みなさんが思い浮かべるお茶の産地に

新潟県は入っていないでしょう、たぶん…。

 

出だしから自虐的ですが「新潟県=お茶」のイメージはうすい。

じつは、日本でもっとも北にあるお茶の産地は新潟県村上市です。若手で結成した村上茶研究会は過去に「全国手もみ茶品評会」で一等、「全国手もみ製茶技術競技大会」で最優秀賞を受賞。つまり、味と技で日本一になったことがあるのです。お茶業界では〝奇跡の茶どころ〟として、村上茶を知らない人はいない(らしい)ですが、業界を一歩出るとイメージがうすくなる。明治時代にはアメリカに輸出までしていたのに。

お茶の産地は新潟市秋葉区や五泉市にもありましたが、いまではほとんどの人が知りません。

 

 

イラスト:コバヤシチヅコ
イラスト : コバヤシチヅコ

かつては人口日本一!

新潟県の自然と大地から育まれる多彩なお茶。

 

明治時代の新潟県は全国でいちばん人口が多い県で、東京よりも多かったのです。それだけの胃袋を満たす食料があるということで、自然&農業大国の新潟県には多彩な野草茶(かっこよくいうとハーブティー)や農産物を原料にしたお茶が生まれてきました。

「食べものに困らない」「おいしいものは自分たちで食べちゃう」が新潟県民の、のんびりした県民性を育んだのかもしれません。

 

 

イラスト:コバヤシチヅコ
イラスト : コバヤシチヅコ

いま、お茶がピンチ!

ならば「お茶が主役」のイベントを。

 

けれど、いまは全国的にお茶がピンチです!急須(きゅうす)がない家が4割以上あるとか、お茶を飲まない人が増えているとかで、新潟県にも首都圏からの大波がドドーンと押しよせています。
このままでは日本海の荒波とはさみうちされそうなのに、お茶ってあたりまえすぎて、お茶が与えてくれる健康的なことだったり、まったりとした時間だったり、根ざしてきた生活文化だったりが大切なものと意識されず、波がさらう砂のように足もとからくずれ始めているのです。

 

うかうかしていると、大切なものがなくなってしまうんじゃないか。

それなら「お茶が主役」のイベントがあってもいいんじゃないか。

 

 

イラスト:コバヤシチヅコ
イラスト : コバヤシチヅコ

お茶フェスのサイトがオープン♪

新潟のお茶を日本全国へ、そして世界に!

 

「新潟お茶フェスティバル」(以下、お茶フェス)は、思いを同じくする有志…、お茶の生産者さん、もはやレッドデータに載りそうなまちのお茶屋さん、お茶とともに歩んできた運命共同体のお菓子屋さん、茶器を作る作家のみなさん、お漬物屋さんなどが集まって始めたイベントです。

お茶のことを知らなくても「なんか、楽しそう」とピピッときたら、イベントに遊びにいらしてください。お茶の話をしながら、発見や共感をしながら、みなさんがお茶に親しんでくだされば、わたしたち実行委員もうれしいです。

 

お茶フェスの夢は「新潟県のお茶が全国へ、世界へ広がること」です。アリンコがゾウどころか、ティラノサウルスに立ち向かうような、無謀な夢かもしれませんが。そこは新潟県民ですから、のんびりと楽しく、でもかなり本気で活動していく予定です。

このサイトでも、どんどんお茶のこと、それ以外のことも発信していきます。

ぜひぜひ、応援のほど、よろしくお願いいたします。

 

新潟お茶フェスティバル実行委員会

代表/三浦真美